Negation-09

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■否定( Negation ) 出題されやすい10のポイント

⑨ その他の否定表現

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☆ Negation-09
● Choose the best answer from the four choices.

09. It is possible, if (   ) probable, that there will be a war between the two countries.

(1) so
(2) ever
(3) any
(4) not


↓選んだ?


●Answer

09. (4) not

「その2国間に戦争が起こる可能性は、高いとは言えないまでも、いくらかはある」

if not「たとえ~ないとしても」

なぜ not なのか?


【解説】

☆否定-09
●適語選択

09. It is possible, if ( not ) probable, that there will be a war between the two countries.

「その2国間に戦争が起こる可能性は、高いとは言えないまでも、いくらかはある」

なぜ、if not ~ にするのか?

それは、possible と probable の関係性にあります。
「~しそうだ、~する可能性がある」という表現によく用いられる語に、possible, likely, probable があります。

順に可能性が強まって行きます。
possible : 理論的に可能である。起こり得る。可能性は半々かそれ以下である。
likely : 可能性はかなりあるが、possible と probable の中間あたりに位置する。
probable : 十中八九ありそうな、十分可能な、ほとんど確実な。可能性はかなり高い。

この知識を基にして問題文を見ると、対比されている語が、possible と probable であることがわかります。

つまり、probable「可能性が高い」というわけではないが、possible「いくらかは可能性がある」と解釈するのが妥当という考えに落ち着きます。
他の選択肢の語を入れても訳せません。

if not「たとえ~ないとしても」と覚えておきましょう。

ついでに他の似たような表現も、何と何を対比しているのかがわかれば容易に選択できます。

He seldom, if ever, keeps late hours.
「彼は、たとえあるとしても、めったに夜更かしはしない」

if ever「たとえ(今までに)あるとしても」
否定語(seldom, rarely)「めったに~ない」と ever「今までに~ある」とが対比されています。

There is little, if any, hope of his recovery.
「たとえあるとしても、彼の回復の望みはほとんどない」

if any「たとえ(いくらか)あるとしても」
否定語(little, few)「ほとんど~ない」と any「いくらか~ある」とが対比されています。

ついでに以下の表現も覚えましょう。

cf. Correct errors, if any.
「もし誤りがあれば、訂正せよ」

any には「もし~ならば」という意味と「たとえ~としても」という意味があります。
その場の状況で判断しましょう。

if anything「どちらかといえば」
He is, if anything, better today.
「彼は、どちらかといえば、今日は気分がいい」

if there is anything
「もし何かあるとしたら」
あるいは
if there is anything to say
「もし何か言うことがあるとしたら」
というのが転じて「どちらかと言えば、むしろ」という意味で使われるようになったと考えられます。
「たとえあるとしても」の意味で使われていることもあります。

以上紛らわしい表現はきちんと区別して覚えておきましょう。

o(^o^)o


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