must の否定文と暗黙の了解
■must の否定文と暗黙の了解
Q
He must work tonight.
この文章を否定文にする問題がありましたが、解答は He must not work tonight.でした。
単に否定文にする場合は意味など考えずに、notをつけるだけでいいのでしょうか?
それとも、意味を考えた場合、He doesn’t have to work tonight.としても正解になるのでしょうか?
直接英文法の質問と関係ないかもしれませんが
どなかたご意見をお願いいたします。
A
phongさん
例文の反対の意味ということなら、doesn’t have to か、can’t になるところでしょう(後者は、例文を「彼は今晩働くに違いない」―必然性のある推量―と考えたとき)。
それはそうと、この場合、問題文が、出題者の意図を誤解されるおそれのある曖昧な文なのかどうか、という点が問題でしょう。
問題文が、「否定形にしなさい」だったら must not とするしかないでしょうが、「否定文にしなさい」だと、おっしゃるとおり、確かに解釈の余地があるように思えます。
だとしたら問題文としては出来損ないということになりますね。
A
あきひろさん
たぶん中学生用の問題だと思いますが、学校英語には暗黙の約束事になっていることがいくつかあります。
本問もその1つで、「否定文にせよ」というときはまず形だけを考えてください。
必要以外の部分は基本的に変更してはいけないのです。
He has some books. → He doesn’t have any [×some] books.などのようにnotを用いただけでは非文となる場合に限り、他の部分を変えることが許されるのです。(もっとも、この場合においてsomeを用いても「彼は何冊かの本は持っていない」という意味で可能なのですが、学校文法では「someは肯定文、anyは否定文と疑問文に用いる」という原則が優先されます。)
その他に思いつく暗黙のルールを挙げると、「liveは進行形にしない」(このルールはだいぶ廃れてきましたが、未だにそう教えている先生もいます)
「先行詞にallやthe onlyなどが付くと、関係代名詞は必ずthatを用いる」
「every dayは現在形で使う」(例えばHe (study/studies/studied) every day.の適語選択問題などにおいて)
「現在完了形にfor five yearsが付いていたら継続用法である」などです。
RE
phongさん、あきひろさん、ありがとうございました。
いままで英語を教えていて、あきひろさんのおっしゃる
暗黙のルールというのが存在するなあという
ことは思ったことがありましたが、今回の問題では
すこし考えすぎたようです。
というのは、問題の文章が疑問文になった場合というのを
考えたとき、問題の解答を He must not work tonight.と教えた場合、生徒はNo, he must not. と答えるように
なるのではないかとおもったんです。
(実際はご存知のように、意味から考えてNo, he doesn’t have to. ですよね)
そのあたりを考えて、今回の問題を指導したんですが、
なるほど、中学生の英語の段階ではそのあたりは
考慮しないんだということがわかりました。
・・・すみません、うまくじぶんの説明したいことが
かけているかわかりませんが・・・・。
本当に勉強になりました。
ありがとうございました。また何か質問が出てきたら
よろしくお願いします。
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